私は高校生のときに、漠然と行政書士になりたいと思っていました。しかし、受験から逃げるため、指定校推薦で大学は経済学部に進学しました。そのときにクラスの友達から法学部から経済学部に変えたことで、いろいろ言われた記憶があります。その後大学は卒業したものの、やりたいことが特になく、目標を決めて取り組むけどまたすぐに挫折する繰り返しでした。２６歳のときに公務員試験を受験しましたが、勉強を諦めました。そして、結局行政書士になりたい夢をすっかり忘れて約２０年が経ちました。３６歳になってから改めて自分の人生や仕事のことを考え直し、「一生続けられる仕事がしたい」、「あなただからお願いしたいと言われる仕事がしたい」と思い、行政書士になろうと決意しました。そこからの２年間は、今思い出すのも嫌なくらい、大変苦労しました。予想問題集を試験までに２４回解いて、そのうち２３回は不合格の点数。自信をなくしてもまた這い上がって泣きながら勉強したことは、今でもよく覚えています。試験勉強の一番苦しいときに、先輩の行政書士から「行政書士の仕事はお客様の人生に係る大切な仕事だから、試験勉強の苦労を乗り越えた人だけが、携わることができる。」と言ったことをいつも思い出します。「あなただからお願いしたい。」とお客様に言われ続けられるように。

　２０１６年に行政書士事務所を開業しました。当初は、相続手続きを中心に業務を行っておりました。２０２３年にあるお客様から「ドローン事業に参入したいので相談に乗ってほしい。」と言われたことがきっかけで、ドローン産業について私なりにいろいろと調べました。これから伸びる夢のある産業であること、ドローンを導入することによって生産性が上がること、新しい発想で新たなドローンを利用したサービスがあるかもしれないことがわかり、一瞬で「おもしろい。関わってみたい。」と思いました。それから、ドローンスクールに通って、ドローン申請の先駆者である佐々木慎太郎先生の元で勉強もしました。ドローンを事業で行うためには、航空法や小型航空機等飛行禁止法、港則法、森林法、民法や条例等といった様々な法令の知識がなければ正しい運用はできません。ドローン産業発展のために行政書士としてできることは何かを考えたときに、ドローンの申請に特化した行政書士事務所として、許可申請代行や法令に関するセミナーを開催し、事業者様のサポートをしていく考えに至りました。私は「空飛ぶクルマ社会」が実現すると夢見ている行政書士です。